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gofujita notes

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Pro writing app の条件

Mike Shmmitz が、Ulysses という Mac と iPad 用アプリケーションのレビュー記事を書いた。その最初に「プロの書き手」の定義を提案し、そのような書き手に適したアプリケーションの条件を整理している。興味深いのは、プロと言っても、それだけで生計を立てているかが問題ではないところ。明言はしていないが、本人の志と実践次第という見方だと理解した。もちろん、全部に同意している訳ではないが、そこは学ぶべきところ。以下は、そのノート。

1. 「プロの書き手」と「pro writing app」

プロの書き手には、以下のような人たちが含まれる。

  • Screen writers 映画やテレビ番組の脚本を書く人
  • Authors 著作家
  • Journalists
  • Playwrights 劇作家
  • Bloggers
  • Researchers 研究者

プロフェッショナルな性能を備えた writing app (以下、pro writing app) は、こういったユーザーを意識してデザインしたものである。

2. 優れた pro writing app の条件

  • Design デザイン:創作モードに入りやすい視覚効果を備えている。
  • Easy of Use 使いやすさ:(書くという) 作業をすすめやすい。
  • Workflow Options 作業工程のオプション:あなたの仕事の流れにうまく当てはまる。
  • Export Options 出力のオプション:さまざまな形で公開するためのオプションを備えている。
  • Sync/Multi-Platform 複数デバイスの利用と同期:コンピュータがない場所でも、思いついたアイディアやフレーズを記録できる。
  • Update History バージョンアップの頻度:開発が活発に進んでいて、サポートが長続きしそう。

3. Pro writing app じゃないもの

ワープロは pro writing app ではない。ワープロは強力なアプリケーションで、ぼくたちが使わない機能も備えているが、出力のオプションはそれほど豊富ではない。ファイル形式も特有のものを使っていて、別のアプリケーションで書いたりできない。レイアウトやデザインのツールとして優れたものもあるが、書くという目的のためには、やりすぎかも知れない。

専門化したテキストエディタ、Sublime Text や BBEdit なども pro writing app ではない。これらも、強力な機能を備えてはいるが、それはプログラマーのためのもので、文章を書きたいという人のための機能じゃない。