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gofujita notes

知的生産に関する小さな思いつきや学んだことを、短く記録する場所です。


pandoc を試す

1. pandoc

pandoc は、ある形式でつくった文章などのファイルを、別の形式に変換する強力なソフトウェアである。About pandoc を参照。たくさんの出力元と出力先を、美しい曲線で結んだ図が印象的。Mac OS の Terminal など、コマンドベースで利用する点が、ややとりつきにくい印象。

この pandoc を使って、少しだけ試しに Markdown で書いたものを opml と html、LaTeX に出力してみようと、思っている。それがかんたんにできた場合は、自分が作成した少し複雑な形の html への出力も試そう。このページは、その導入部分のノート。

2. インストールと起動

インストールは pandoc サイトの getting started を参照。わかりやすい。現時点で最新バージョンは pandoc 1.15.0.6。ダウンロード用のサイトに行き、ページ下にある pandoc–1.15.0.6-osx.pkg をダブルクリックしてダウンロードする。ダウンロード後、Downloads フォルダ内のインストーラを起動し、指示にしたがってインストールする。

インストール終了後、OS X の場合、Terminal を起動し、

pandoc --version

とタイプして、バージョン等の表示が出ればインストール成功。

pandoc

で起動。起動後、カーソル (灰色の長方形) が点滅せず、ただ左端に表示されるだけなので、最初はスタックしたと勘違いして、Terminal を再起動してしまった。余談。

3. コマンドの例

たとえば 「pandocwork」というフォルダをつくり、そこに Markdown でつくった「test1.md」を保存しておく。それを html に変換する場合

pandoc test1.md -f markdown -t html -s -o test1.html

とタイプすると、同じフォルダに test1.html が作成される。

「-s」はスタンドアローン (それだけで機能する?) ファイルをつくる、「-o test1.html」は、test1.html という名前のファイルに出力する、というオプション。「-f markdown -t html」は Markdown から html に変換するときに使うデフォルトの命令。たぶん「from Markdow to html」をイメージできるようにしてある。

この延長で、LaTeX などへの出力はできそう。これらのコマンドも含め、pandoc の User's guide の説明は分かりやすい。日本語訳のページ (Yuki Fujiwara 訳) もある。