gofujita notes

on outline processing, writing, and human activities for nature


Org との日々 #4

2. ぼくと Org

2-a. Org の機能すべてはつかわない

前節「1. Carsten さんと Org」では、Org の作者 Carsten さんが、どういうねらいで Org をつくったのか、ぼくが大切だと思う点にしぼって紹介しました。

でもそれは、Org の多様な機能のごく一部です。先に紹介した Carsten さんの動画でも、Org に特徴的な機能を最低限説明するのに1時間弱かかるほど、その機能はたくさんあります。

たとえば、Org のマニュアル「The Org Manual」には、以下の15項目が、リストアップされています。

  • Document Structure (ドキュメントの構造化)
  • Tables (表)
  • Hyperlinks (ハイパーリンク)
  • TODO Items (TODO リスト)
  • Tags (タグ)
  • Properties and Columns (プロパティとコラム・ビュー)
  • Dates and Times (日付と時刻)
  • Refiling and Archiving (ファイル操作とアーカイブ)
  • Capture and Attachments
  • Agenda Views (アジェンダ・ビュー)
  • Markup for Rich Contents (リッチ形式のためのマークアップ)
  • Exporting (出力)
  • Publishing (公開・出版)
  • Citation handling (引用文献の操作)
  • Working with Source Code (ソースコードをつかう)

ぼくの場合、これらの機能をすべて「つかいこなす」つもりは、もちろんありません。自分がつかいたいと思う機能にフォーカスし、その一部をつかうだけで満足しています。

具体的には、今のぼくが毎日のようにつかう機能を上のリストから選ぶと、以下の6項目だけです。

  • Document Structure
  • Tables
  • Dates and Times (一部)
  • Capture (一部)
  • Markup for Rich Contents (一部)
  • Working with Source Code

そして、これだけでも満足しているところもあるのですが、必要なとき、しかも心に余裕のあるときに、しらない機能の一部をぼくの「延長された表現型」としてつかえるよう、探検する時間をとりたいとも思っています。

ただし、このリストにある機能をすべて「つかいこなす」ことよりも優先して愉しんでいるプロセスがあります。

それは、自分で関数をつくり、その手づくりの機能を自分の Org の一部としてつかいながら、つくり直していくこと。もちろん、今のところ、小さな機能しかつくることができません。でもぼくとしては、それで充分な気がしています。

次回は具体的に上の6つの機能をどうつかっているのか、ぼくの Org ファイルを恥ずかしくない程度に紹介する予定です (笑)。