on outline processing, writing, and human activities for nature
Org mode (以下、Org) は、テキストエディタ Emacs の「モード」のひとつで、現在、アムステルダム大で天文学の研究をする Carsten Dominik さんが2003年に発表した作品。
忙しい日々の生活の中で、ノートをとりながらそれをタスク管理にも繋げたい。タスク管理しながらノートも育てたい。
Carsten さんは、ノートをとることとタスク管理をいっしょにやるために Org をつくったと話している。
「Emacs Org-mode - a system for note-taking and project planning」
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ファイルはテキスト形式。Org の上でテキストデータにたとえば「*」や「-」記号をつけることで、アウトライナーの機能が実現できる。あるいはたとえば、パイプ「|」とダッシュ「-」の組み合わせで、表計算の場にもなる。
文章をかいている途中に Lisp や諸々のプログラムコードをかけるし、使っているこの Org の機能追加もできる。LaTeX や html などへの出力も得意技。
「テキストファイルなんて、とても1970年的!」って思うかもしれないけどそれはちがう。実用的で汎用性の高いデータ形式なんだと、Carsten さんは熱く語る。
そして Org のベースとして Emacs を選んだのは、見かけや操作感をカスタマイズ (小さく修正) しやすいだけでなく新しい機能の実装 (大きく発展) も自由にできるからだ、とも。
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ぼくが Org をつかいはじめたのは2年半前。そして今も、ぼくは Org にハマっている。
この Org の背景にある作者の考え方や実現している機能、そしてその活動をささえるコミュニティーの雰囲気にも魅力を感じている。
Smalltalk と同じくらいに。