on outline processing, writing, and human activities for nature
Smalltalkをツールとして、どうつかっていくか。
まずは、小さな思考実験のできるノートブックとして育てたい。
シンプルなシミュレーションを試しにやりながら、それを、自分の表現の場として小さく公開しながら、ノートを育てられる場所にしたい。
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その最初のステップとして、Smalltalk を開発した人たちが、このプログラミング言語処理系のデザインをとおして伝えようとしてきたメッセージを、よみとろう。
そしてそのために、まず巨人の肩に乗ろう。段取りは考えてあるし、もう作業は始めてある。アラン・ケイ Alan Kay とダン・インガルス Dan Ingalls の論文やエッセイ、他の文章をよみながら Smalltalk で小さく実験しよう。
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それとは別に、これまでシミュレーションしないと分からないからと、あきらめていたアイディアを思い出そう。
たとえば、変化する世界、不完全な情報しか手に入らない世界で、よりうまく機能できる意思決定の仕方があるのか、ないのか。あるとすれば、どんなやり方なのか。
もちろんこれでは、問いが大き過ぎる。
その大きな問いのどこに光をあてて、どんな風にフォーカスしながら「シンプルなシミュレーション」をつくるのか。
こちらも巨人の肩に乗りながら、自分の手の届く場所の、ぼくならではの「謎」を整理しよう。
これも、ぼくの腕次第。
もちろん、それは自分サイズの小さな「謎」で十分。
数多ある論文や本の中から問いや答えの案を選び、その先に進もうとするのかを自分で選ぶのである。この作業もずっと細々とだけど、つづけてきた。
だからそこに、Smalltalk となら何ができるのかというオプションを入れてみよう。
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そして、このふたつの作業は、たぶん近い将来、ひとつになるという確信もある。