on outline processing, writing, and human activities for nature
うちのそばの森で、このところフクロウがよくないています。二羽以上の声が同時にきこえます。なわばりをつくり変える季節なのかもしれません。
昼には、うちからみえる小さな崖のうえのやぶのあたりで、モズがないています。高なきという春のさえずりとはちがうなき方です。モズの世界でも、なわばり再編の季節なのだと思います。
たとえば夜。眠っているモズのすぐそばの太い枝に、たまたまフクロウがとまることが、あるかもしれません。そして大きな声で「ホロスケ、ホッホゥ」とないたとしましょう。
あまりの大きな声に目をさましたモズは、そのフクロウの声をききながらなにを思うのでしょうか。あるいはなにも思わないのでしょうか。
このフクロウめ、うるさいなぁと、ぶつぶつ言うことはあるのでしょうか。
そしてつぎの日の昼さがり。フクロウのせいで寝そびれてしまったモズがいねむりしてしまい、となりのモズにごっそりとなわばりをとらてしまうなんてことは、あるのでしょうか。
そういう偶然が、ぼくたち人間の生活だけでなく、生きものやそれ以外の自然の日常にもふつうにあるかもしれない。
そういう世界でくらす醍醐味を、感じることがたまにあります。