on outline processing, writing, and human activities for nature
旧い車、たとえば Classic Mini (1959-) や Citroen 2cv (1948-) を整備しながら運転しているときの感覚と、エディターの Emacs をいじりながらつかっているときの感覚は共通している部分が多い気がする。
うまく動かなくなるのがそれほど怖くない。いやむしろ楽しみになることもある。そして、今の機能に磨きをかけるやり方を考えたり、新しい機能を試したりする楽しさもついてくる。
しかけを理解して、それがより自分の望むかたちで動くように、しかけを自分でつくり変えられる手応えもある。
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そして、アプローチの幅も広い。
とにかく自分の感性で自由につくり変えちゃう人もいれば、もともとの設計者のアイディアや哲学の歴史をじっくり学び、半ば過去の発明や発見を追体験しながらそれらを踏まえ、新しい一歩を踏みだそうとする人もいる。
車もソフトウェアも、ユーザーのものなのだから、何をどういじるかは自由。でもその自由の中でその道具のオーナーとしての、ある種の責任のようなもがある点も大事なところ。
そんなことを程よく思い出しながら、自分のつかい方をとおして、その道具のすばらしさと自分を表現する醍醐味を味わうことの幸せよ。