gofujita notes

on outline processing, writing, and human activities for nature


Org との日々

プロローグ

ぼくは、ふだんのノートをとったり、小さなメモを一時的に残したり、原稿をかいたりする場所として、Org mode (以下、Org) を使っています。使いはじめたのは2019年7月ですから、もう2年半使いつづけたことになります。

ぼくは、かきながら考え、考えながらかくことが、森や田んぼの中を歩くのと同じくらい好きで、そうすることで自分が生きているように勘ちがいすることも、たまにあります。

忙しいときにはあふれそうな作業の段取りを考えたり、余裕のあるときは以前からしらべたいと思っていたことをよみながらかいたり、かきながら考えたり。

そして、研究のためにひらめいたアイディアや論文ノートの按配、解析のデザインや実際の解析、そして原稿の執筆。

そういう場所として、Org を使っています。

ぼくにとって Org は、融通のきく、でも軽快なノートをとるためのソフトウェアのひとつ。もう少し正確にかくと、Emacs というテキストエディタのひとつの「モード」です。モードは、ある特定のつかい方をするために便利な機能のセットといえばいいでしょうか。

何度かかきましたが、ぼくはこの Org にハマっています。で、これからたまにこのブログをつかって、Org について話したいと思っています。Org という道具の魅力の一部を皆さんにお話ししたいから、という理由もあります。

でも Org そのものの宣伝というよりは、Org がもっている道具としての長所がどんなものなのか、その良さを活かすような人と道具の関係って何だろうか、といった問いを考える機会にしたいと思っています。