gofujita notes

on outline processing, writing, and human activities for nature


Minimum migration

M3 MacBook Air を買いました。13.6-inch でメモリは 24GB。今の M1 MacBook Pro の 16GB メモリだとちょっと足りないことがあったので、ぜいたくしました。

これまで、新しくコンピュータを買ったときには migration 機能をつかって古い Mac の設定も含む中身ほほとんどを新しい Mac へ写してきました。

しかし今回は migration をつかわず、できるだけ少ないアプリケーションやファイルを手作業でセットアップすることにしました。

15年以上修正したりつけ加えたりしつづけてきた環境が、自分の手におえないほど複雑になったという感覚が強くなったからです。

まずは、いくつあるのか検討のつかないサインイン情報を引き継ぐため、macOS Settings の iCould Apple ID で Passwords & Keychain をオンにしました。このためのアカウントとパスコードだけはソラで覚えておくようにしています。

まだ理解できていないところもありますが、これでこの MBA の Safari でもサインインのためのアカウント名やパスコードも自動で入力されるはずです。

つぎにアプリケーション。

すべての出発点になるアプリとして、アウトライナーの WorkFlowy へ Safari でサインイン。これで、今朝までかきつづけてきたタスク管理のアウトラインをよみかきできます。

よしよし、急ぎのノートをとる場所もできましたぜ。万が一、この段階でこの MBA だけになったとしても、まぁ70%くらいは今までどおりにしごとできる感覚があります。

2番目のアプリは Bike Outliner。

Hog Bay のサイトからダウンロードし、ライセンスコードを入力。Settings > Lisence でコード入力の窓が開きます。この段階で、軽快に起動し、かきながら考える環境も確保できました。

WorkFlowy と Bike というふたつのアウトライナーがつかえるようになった段階で、ひと安心。このままゆっくり眠ってもいい気分。ぼくの中の MBA 完成度指数は85%です (笑)。

すぐにメインのアウトライナーである Emacs org-mode のセットアップへ行きたいところですが、ちょっと我慢。5年間育ててきた Spacemacs の設定を捨て、小さな init.el をつくる時間が欲しいからです。

そこで、気のむかない作業でもありますが、とり急ぎ必要なものとしてメールをよみかきできる環境をつくりました。Gmail をそのままつかうことにします。ブラウザは DuckDuckGo。

Google account へサインインしたついでに Passkey をつかうことにします。Account > Security > Passkey and security keys から、Google account のこの MBA 用の Passkey を発行できます。2要素認証なしで MBA の指紋認証で Google account 経由のサインインが可能になります。たぶん。

Gmail の UI は好きではないのですが、とりあえずはこれでいいことにします。

その勢いで、職場関連のサイトへサインインできる環境を整えてしまいます。VPN 設定も思ったよりスムーズにできましたし、Dropbox アプリのダウンロードとサインインも終えて、ひと安心。

職場関連のもろもろのサイトへのサインインはすべて Safari で行ないました。iCloud Keychain をつかうためです。こうした職場関連のサイトの種類はどうしても増えつづけますし、日々いろいろ小さく変更されてしまいます。

仕事関連あるいは SNS も含むプライベートなサイトやアプリ群へのサインインは、新しいコンピュータをつかいはじめたときの最大の関門だと、個人的には考えています。

この作業が、iCloud Keychain と Passkey を意識してつかうことで、それなりに気軽にできるようになったと思います。

つぎは、データや文章などのファイル群の移植。おそるおそる古い MBP の必要なファイル全体の容量をみると 50GB 程度。予想より大分小さいのは、テキスト形式のデータが中心だからだと思います。

このファイル移動は、うちのKさんのアドバイスに沿って AirDrop をつかいました。

今までつかっていた MacBook Pro を新しい MacBook Air のそばに置き、ファインダーの窓のサイドバーにある AirDrop をクリックすると Air のアイコンが表われます。そこに写したいフォルダをドラッグ&ドロップすると、コピーがはじまります。

コピーがとても速いのが魅力です。覚悟していた時間の50分の1くらいの短い時間で終りました。いやすばらしい。

だいぶ長くなったので、今日はここまで。

次回は、Emacs のダウンロードとセットアップ、そして IM についてお話しします。