on outline processing, writing, and human activities for nature
この本一番の醍醐味のひとつは、著者であるTak.さんのライフアウトラインの育て方が、実例 (よりもリアルな例?) を題材にして具体的に解説されているところ。
この読みやすく簡潔な解説を通してぼくたちは、アウトライナーといっしょに考えながら生活する方法を具体的に学ぶことができる。
もちろん、アウトライナーの上でライフアウトラインを育てる方法が中心だけど、それ以外の小さいかもしれないけど大切なコツを盗むことができる。
たとえば「人生で何を重要と思っているのか」というタイトルで始めるフリーライティングのやり方。こんな例が登場する。
強く打つか弱く打つか迷ったら強く打つ。
まず問いがあり、答えがある。この問いが描く状況に出会ったら、この答えの案の描く方針で答えを出すことが、人生にとっては大切ということかなと理解している。
ポイントは、この問いと答えが、たとえば「注文するラーメンをネギ抜きにするか迷ったらネギ抜き!」よりも、適度に抽象的なところ。だから適用できる範囲も広くなる。
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で、これをぼくなりに書いてみた。恥ずかしくない部分だけ紹介する。
Tak.さんほどではないけど、適度に抽象化できた部分もあるし、できなかったものもある。ぼくにとって自明のものもあれば、小さな発見もあった。
本を読みながらアウトライナーを開き、コツを真似する気分で5分でいいからフリーライティングするので十分と思う。
自分のアウトラインの一番上にこういうリストができるだけでも、ちょっと得した気分になるし、もしかすると一生の道具になるかもしれない。
もしあなたがまだやってなければ、ぜひお試しあれ。