on outline processing, writing, and human activities for nature
イプシロンという万年筆を買った。イタリアで昔から万年筆をつくってきたっていう Aurora (オーロラ?) という会社が、ぼくのような万年筆なんて使ったことないおっさんでも、気軽に買って使えるようデザインしたペン。
万年筆用のインクには、青や黒だけでなく、たとえば「紅茶」という茶色や「ガラの悪いアオサギ」という灰色といった、たくさんの色があることを知ったのが、きっかけのひとつ。
そういう色で文字を書く生活なんて、考えたことがなかった。
以前、奥さんからもらった万年筆をずっと使わずにすててしまったことがあり、彼女に少なからずうしろめたさを感じながら、腰を落ちつけて使う万年筆を探した (ほんと、ごめんなさい)。
まずインクを決めて、仮の万年筆として千円万年筆を何本か買い (ぼくにしてはかなり贅沢)、ひと月くらい Moleskine の無地に書いてみながら、このインクを使いたい万年筆を YouTube の動画などをみたり、万年筆を置いてある店に何度かかよったりしながら、えいやと決めた。
Moleskine の紙は、滲みやすくて裏写りするのであまり万年筆には向いていないことを思い知った。でも、これを普段のノートとして使う生活を、今のところは変えるつもりないので、この紙にも使えるインク、そしてペンを決めるという順番だった。
紙インク万年筆。
その万年筆を決めたから、これからしばらくは、この万年筆で Moleskine に書きながら、気に入ったインクをゆっくり探していく計画。
万年筆紙インク。
何年かかかるかもしれないし、その先がどうなるかを、この万年筆インク紙の初心者であるおっさんが決められるところも、また楽しいところ。