on outline processing, writing, and human activities for nature
ぼくは、文章を書きながら考え、そして、考えながら書くのが好きですが、それと同じくらい、フィールドワークが好きです。
その理由のひとつは、自分の考えていることや書いていることを、できるだけ絵空事ではないものにしたいという気持ちがあるからかもしれません。
絵空事ということばは、広い意味で使っています。
たとえば、野外で集めたデータが示していないことを、あたかも示しているかのように勘違いしてしまうこと。
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でも、それ以上に大切な理由は、ぼくたち人間が考えつかなかったような「新しいアイディア」がフィールドにあると実感しているからだと、思っています。
この世界が驚きに満ちていることに、ぼくは驚きません。それが当たり前なのですから。
気をつけなければいけないのは、その驚きに鈍感になること。そこにあるのに気づかないこと。
情報や道具は、そうならないために使いたいと、ぼくは思っています。
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この現実の世界はおもしろいし、美しいし、すばらしい。
これは、ちょっとした信念みたいなものです。