on outline processing, writing, and human activities for nature
10年前の秋。入り口を入った最初の空間に、ピカソの道化師の頭像が置いてあった美術館。
その道化師の正面から左30度、およそ1mの距離に立って、コンテと大きなスケッチブックで、その道化師を描く若者がひとり。
小柄なその人は、右手で抱え込むようにスケッチブックをもち、うらやましくなるうようなリズム感で、コンテの動きに合わせて、左肩や上半身、あるいは全身を小さく swing。
その最小限の動きこそ、道化師を描く必須要素である。そう静かに主張するかのように swing。
若きプロフェッショナルの、まぶしくて大きな未来。それを生み出すのは、道化師にコンテ、大きなスケッチブックと swing、swing。
道具は道具であり、だからこそ Humanity の証でもある。ああだから、若きアーティストたちと、これから生まれるその新しき作品たちに、まずは乾杯。
(あんまり飲めないんだけど、乾杯)