go fujita

ecology of biodiversity conservation

notes

on ornithology, ecology, conservation of biodiversity, natural history, evolution, outliner as a personal dynamic media, and writing


文章エディタ. May 18 2015

文章エディタという呼び名は、書くとはどういうことかについて具体的なアイディアを与えてくれる、刺激的な名前だと思う。本来はワードプロセッサが担うはずだった何かを、考え始めるスイッチを入れてくれる。

この記事の本来の意図から外れている気がするけど、自分にとって2番目の言語である英語で文章を書くときに、こんな文章エディタがほしいというイメージは、以前からはっきりしている。

それは、気になる単語やセンテンスに出会ったとき、どんな人たちが、その単語やセンテンスを、過去の作品で、どのような場面でどう使ったのかを俯瞰し、必要に応じてズームできるデータベースのような機能をもったエディタ。単語だけでなく、文節やセンテンス単位でもそれができる、というのがミソ。多少単語がちがっていたり、文節の順番がちがっていても、似たメッセージのセンテンスなどを集められる曖昧検索ができるものがいい。そして可能なら、そのセンテンスが使われた背景や context も俯瞰したり、ズームしたりできる。書いた人たちを選ぶことができるし、年代や分野も選ぶこともできる。

たとえば、Steve Jobs の有名な1行メールでは、tablet (タブレット) という語がどう使われ、彼はどう語っていたのか、

たとえば、Alan Turing は compute あるいは computing という言葉を、論文や手紙の中でどう使っていたのか、

そしてたとえば、Leo Babauta は、彼のサイトの中で calm down (おちつく) という意味の言葉として、どんな表現を使っているのか。

あと、比較したい2つのセンテンスを並べたときに、それらのもつメッセージのちがいを、その言語を使って、別のセンテンスで説明してくれる機能もほしい。そして必要に応じて、そのセンテンスを含む小説やエッセイ、論文などの作品すべてを読むことも可能。

その機能は、いつでもオンにもオフにもできる。自分が書く作業に集中しているときには、もちろんオフ。たとえば、最初にとにかく全体を完成させる下書きのときなどは、オフ。でも、じっくりと文章を練りたい、2−3回目のリライトのときなどには、オン。

オンにしたときには、自分の文章をリライトしながら、自然にその作業ができるのがいい。

そのために学習機能、それも「スマートで謙虚な」学習機能がついていて、自分が急ぎの頼まれ仕事で必要とするデータベース (とにかく簡潔明瞭ですね)、より余裕をもって、自分のための文章を書いているときのデータベース (こんな表現もありますよ)、好きな作家の文章を学びたいときのデータベース (あの人なら、こうも書いています)、などをいちいち命令しなくてもそれとなく見せてくれたりすると、もう最高。



top

group breeding

habitat selection

papers

outliners

sketchbook