go fujita

ecology of biodiversity conservation

notes

on ornithology, ecology, conservation of biodiversity, natural history, evolution, outliner as a personal dynamic media, and writing


スケッチ. July 18 2015

スケッチすることが好きで、意識的につづけている。描くスケッチも多いけれど、書くスケッチも多い。記録ではないので、無理に保管しない。ぼくにとってスケッチは、瞬間を切りとる練習。

スケッチするのは、たとえば朝、椅子にすわって深呼吸したら、窓からみえるコナラの葉が、風で揺れたとき。

あるいは、初めていったとおくの駅で電車をまっていたら、近くを走る路面電車の音が聞こえてきたとき。

そして、夏の終わりの島。家族しかいない磯の岩山、そのはるか向こうに、となりの島の崖が白く、青い海の上に映えていたとき。

描きながら、自分の頭のなかにも描くような感じ。そうすることで、その瞬間がすぎても、頭のなかの絵をなぞることができる。だからスケッチは、本当のしるしがみえたときに、それを逃さないための訓練になる。

Henry Thoreau は言った。

私は過去と未来という、ふたつの永遠が出会うところ ーまさにいまこの瞬間ー に立とう、その線上に爪先で立とうとした [1]。

ぼくにとってスケッチとは、瞬間に爪先立ちするための練習である。

  1. Thoreau, HD (飯田実 訳). 1995. 森の生活. 岩波文庫.


top

group breeding

habitat selection

papers

outliners

sketchbook