on outline processing, writing, and human activities for nature
Tak.さんと倉下さんのポッドキャスト (うちあわせ cast 第14回 ) で気になった部分をもう少し考えてみる。
タスクリストはメモであり、メモがタスクリストである。 (0:59:50 あたりから)
ぼくたちがメモをとるとき、何かをしたいから、何かを書き留める。ということは、メモはタスクリストである。そして言うまでもなく、タスクリストはしたいこと、しなければいけないと思っていることのリストである。
つまり、この二つに大きな違いはない。だから、タスクリストと並列にメモがあっていいはずだ。タスクリストと同じ階層にメモを書いていいはずだ。というのが、Tak.さんの考え。
倉下さんが今運用しているデイリーリストもまさに、こういう形になっているとのこと (1:01:05 あたり。今回以外にも、たしか第8回で紹介があった )。
倉下さんが指摘するように、今のタスク管理用のアプリケーションでは、メモをとりたくなったとき、特定のタスク項目の下に書くことしかできない。
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では、タスクリストと並列にメモをとることの利点は何か。以下はぼくの予想。
こうすることで、タスクリストに書き込むときの自由が生まれる。つまり、どのタスク項目の下にメモをとるか考えなくてよくなる。
メモはある瞬間にとっておきたいものが多い。それをどこに書くかあまり考えたくないし、その余裕もない場合が多い。だから何も考えず、タスクリストの下 (や上 ) に、メモを書くことにしておけば、気楽にメモをとることができる。
しかし、これだけなら別のアウトライナーの項目やテキストエディタのファイル、ノート用のアプリケーションを同時に開いておいて書き込むことでも、大きなちがいはない。
で、もうひとつ考えてみる。
こうすることで、タスクリストが本来の機能を保ったままルーズな機能も持たせることができるのではないか。
タスクリストに挙げられている項目は、ある程度明確な優先度がぼくたち本人に見えている作業のリスト。その日にぜひやりたい、あるいは、やらなければいけない作業。一方、メモに書いたことはそうでもない。その大切さがよく分かっていないけど何となく気にかかったものが多いし、タスクそのものではない場合もある。
それらが同じ階層に並ぶことで、タスクリストの機能は残されたまま、何となく大切と感じたことのリストがタスクリストに仲間入りしたり、逆のことも起こる。
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ぼくたちの生活では、せっかく時間をかけてつくったタスクリストを崩す出来事がよく起こる。そのダイナミクスを記述する方法として、タスクリストとメモを並列に書くやり方は優れている可能性がある。