gofujita notes

on outline processing, writing, and human activities for nature


鎌倉の条件

ぼくだけかもしれないけど、ここ2−3年くらいだろうか、鎌倉に鎌倉らしくないと感じる店が増えてきた。

そこで、みなさんの役に立つかどうかは別として、ぼくが15年くらい前に鎌倉へ引っ越してきて「あぁ鎌倉だなぁ」と実感したことのリストを書いておこうと思う。

好きな店は、今もそれが変わらない。そういう店で、鎌倉らしさが味わえることだけは保証できる。そして、いい店である。

 

* * *

 

入り口に、意味不明の絵や文字をかいた看板があることが多い。

なんじゃこりゃ、というのもある。

何料理のお店かわからない。

おきまりのあいさつがない。

 

表に行列ができることは、あまりない。

でも混んだときのために、入り口には椅子かベンチがある。

そのベンチから人が溢れることはあまりない。

混んでる日に、がんばってるんだけど、疲れた顔を隠しきれない。

 

帰りがけに、うるさくてごめんなさいと、こっそりあやまってくることがある。

(混んでることは、それはそれで、いいことだと思うのだけれど)

 

雨の日はさっさと店じまいする。昼前に閉めちゃうこともある。

晴れてる土日でも4時か5時には店じまいする場合が多い。

がんばっても7時。

 

そのくせ、メニューや素材に、かなりこだわっている。

どこにも書いてないし、宣伝する気がないのかなと思うくらいだけど、褒めるとものすごく喜ぶ。

しらす丼や海鮮丼がない。

(きっとしらす丼などのおいしい店はあるのだろうけど。見つけられない。葉山や佐島にはいくつかある)

メニューについて話し出すと、話が大変長かったりする。

新作メニューを注文しないと、がっかりした顔を隠しきれない。

あるいは、おすすめを強制的に注文させる。

それがまた、初めて食べるおいしさでおどろくことが多い。

 

人づきあいは、あまり得意じゃないように見える。

人みしりしてるように見える。

あるいは、客にいろいろ注文する。

 

で、偽物の笑顔が少ない。