好きなことなら続けられる。でも、この好きという気持ちはうまくコントロールできない。
だから、やりたいなあと感じていることが、たとえ今とても好きなものだとしても、人は安心できない。やがてそれを好きでなくなってしまうのではないかと、不安に駆られてしまう。自信をもてない。
好きという感情そのものは、自分でコントロールできない。でも論理なら、ある程度操ることが可能だ。1+1=2。だから2をつくるためには、1を2つ合わせればいい、といったふうに。
しかし、自分がこの仕事をやるべきなどという理屈で、感情をコントロールしようとしても、うまくいかない。そんなこと、百も承知だ。その理由は、自分が論理に肩入れし過ぎているか、論理が自分そのものだと勘違いして、論理で感情をねじ伏せようとしているせいかもしれない。
感情が自分そのものではないように、論理も自分そのものではない。
まずは、自分が感情をコントロールできないことを認めよう。そして、感情を観察し、論理の助けを借りながら、感情とつきあう方策を学ぼう。論理の助けを借りて、感情のいい分を理解し、話し合いを進めるのだ。
これが、デカルトとスピノザの教えてくれた、生きる活動を楽しむコツである。そう、ぼくは理解している。もちろん完全独学だから、勘違いしている可能性が大きいことも、お伝えしておかなければいけない。
でもこういうと何だけど、ルネ (デカルト) くんもベン (スピノザ) くんもなかなかいいこといってるなぁと、自分のノートを眺めながら、しみじみ思うことが多い。
(January 29, 2016)