on outline processing, writing, and human activities for nature
ウグイスの声が聞こえる。
「どきどき」
ウグイスのさえずりは、場所によってちがっているように感じることが多い。
うちのまわりのウグイスたちは、「どきどき」と鳴いているように聞こえる。
「ホーホケキョ」の「ホケキョ」だけが強く聞こえて「どきどき」になる。
そして、ヒグラシも鳴きはじめた。
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異常気象という言葉をよく聞く。
関東では、少なくとも7月に入ってから今週の半ばまで、雨か曇天の日がつづいた。
アラスカのアンカレジでは、30度を超える気温が記録された。
極端な天候が増えているのは、人類が総力を上げて集めていると言っていい、世界中の気象データで示されていると理解している。
こうした極端な天候も温暖化の影響のひとつというのは、まだ知らない要素も多いけれど理解しているつもり。
温暖化がもたらすリスクが小さくないことを伝えるのも、自分の仕事と考えている。
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でも、気をつけなければいけない。
ぼくたちは、ちがうことばかりについフォーカスしてしまう。
そして、似ていることやあまり変わらないことを、たぶん過小評価してしまう。
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たとえば、7月はじめにニイニイゼミが鳴きはじめ、今週あたりから夜にヤブキリの声がにぎやかになった。
ウグイスは相変わらず「どきどき」とさえずっている。
(一夫多妻のウグイスの雄がさえずる期間は長いのだ)
そして、ヒグラシも鳴きはじめた。
変わらない出来事にも目を向けることで、見えてくるものがある。