言語で表現するためには、言語に囚われてはいけない。
そのために、一度書くことから離れるとよいときがある。言葉で考えるのをやめてみると、うまくいく場合がある。
絵や流れ図など、テキスト以外の方法で表現することもまちがっていないけれど、ここで言いたいのは、それとは別の大切なプロセスがあるということ。
そしてそれは、先に書いた「Stillness (何もしない)」に含まれている。つまり、何もしないには、みんなが「考える」と呼んでいる作業のエッセンスも入っている、とぼくは理解している。
それを <考える> や <思考する>、<直感> や <ひらめきを得る>、ましてや <瞑想> などの言葉で表現してしまうと、問題がぼやけてしまう。それが、考えることを実践する難しさにつながっているのではないだろうか。
では、そのエッセンスとは何か。今のぼくにとって、いちばん近い言葉は「見つめる」。しかし、そう書いた時点で、言いたかったことからの遊離が始まっているのも確かなのだが。