on outline processing, writing, and human activities for nature
たとえば、今読んでいる難しい論文のパラグラフを3つ読み進める。あるいはたとえば、きのうひととおり書いた論文原稿の序論だけ読み直してリライトする。
たとえば、苦手な地理解析の作業の準備だけ進めておく。具体的には、欲しい場所の地形図が公開されているか探す。
そしてたとえば、きのう見つけたサイトの解説を見ながら、すでに読み込んであるあのデータを使って地理解析ソフトウェアで最初の計算をしてみる。
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これらは、今のぼくが自信をもって今日中に終わらせられそうな作業リストの一部。
項目すべてを1日で終わらせられるという意味ではなく、どれかひとつかふたつなら確実に終わらせることができそうだと感じている作業のリスト。
とにかく今のぼくが、今の気力と能力、今の知識と体力で、今日中に実行できる可能性の高い作業のリスト。
やりたいことかどうかは、関係ない。
やらないといけないことかどうかも、考えない。
これを「今すぐできるぞリスト」と呼ぶことにしよう。
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鍵は、自分にとって大切なことのアウトライン(ライフ・アウトライン)や、やるべきことのアウトライン(約束のアウトライン)とは別につくること。
ぼくは今まで、ライフ・アウトラインと約束のアウトラインをベースに、タスク管理してきた。
で、ここ数週間は、今すぐできるぞリストを中心にタスク管理する大作戦?を実行中。このリストには、今のぼくでもすぐ終わらせられることが詰まっているのだから、使わない手はない。
もちろん、このリストの項目のすべてが終わることはほとんどない。しかし、今すぐできるぞリストの一部が明日に繰り越されることは、嬉しいことでもある。
だってぼくには、明日中にできることがこんなにあるのだから。
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そして、できる範囲でいいから、今すぐできるぞリストと他のアウトライン(ライフ・アウトライン、約束のアウトライン)の流れというか因果関係というか、より大きなアウトラインもデザインしてみる。
たとえば、今でもできるリストのいくつかを組み合わせると、大切だけどすぐには実行できないと思っていた作業に繋がると気づいたら、結構うれしいしワクワクする
しばらく放っておいた約束の作業が、今すぐできるぞリストの組み合わせでたとえば2割終わるなら、こんなすばらしいことはないし、ちょっと得した気分。
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今すぐできるぞリストがあると、今の自分の力を俯瞰しやすくなる。自分のできることを過大評価したり、過小評価したりする可能性を小さくしてくれる。
締め切り近くで焦っちゃってる日や、なんだか漠然と不安で作業が手につかないときに、このリストは自分の根っこになってくれる。まずはここに書いてあることから始めれば、それでいいのだから。
そして、今のぼくではすぐにできないことを、明日のぼくならできることにするための、具体的な手がかりになることもある。もちろん言うまでもなく、過大な期待は、してはいけないのだけれど。