David Allen の「ストレスフリーの整理術」(1) と OmniFocus が、ぼくの本格的な「仕事術」の始まりだった。5年前のこと。
週末に意気揚々と、当時はまだ空いていた近所のスターバックスの大きなテーブルに座り、半日かけて自分の抱えていたタスクを MacBook Air (すぐ熱くなる第1世代) で入力したあとの安心感は、今もよく覚えている。最初はその MacBook と iPhone 4 で (項目が増えると同期に少し時間がかかった)、その後は iPad を中心に OmniFocus を GTD の道具として使った。iPad 版 OF は、たしか週次レビューに便利だった。
しかしそのあと Leo Babauta や、彼のサイト経由で知った他の米国 IT ブログの minimalist 的な視点に影響を受け、多機能で強力な OmniFocus よりも、テキスト形式のデータもあつかえるアウトライナーと TaskPaper の組合せに移動した。そして、GTD 的なやり方も、自分が自然に使える極力シンプルなものにしていった。少しずつ。
(当時読んでいた米国の minimalist ブロガーの多くは、OmniFocus こそ iPhone の killer app だと言っていた。しかし、その頃の iPhone ではやや動作が重かった。また、この OF が開発中止になったらと事あるたびに心配したり、ハードや OS、そして OF 自体のアップデートごとにドキドキするのは minimalist 的じゃないと考えた。きっと今は動作も軽快だろうし、初期でも iPad 版 OF の洗練されたデザインは、iOS apps の中で名作のひとつだと思っている)
シンプル化が落ちついてから3年経ち、自分にとってはこのやり方が一番と感じている。そして、その変化をくぐり抜けて今も役立っている David Allen のメッセージが4つある。これが、ぼくにとっての GTD のエッセンス。
今、彼の本を読み返すことはほとんどない。しかし、これらのアイディアをはっきり示してくれたことに、心から感謝している。